ロスト・シンボルのあらすじ
物語は、ハーバードの象徴記号学者ロバートラングトンが米国国会議事堂の夜間講義に呼び出されるところから始まる。しかし、彼が国会議事堂に到着すると、その夜は奇怪な展開になっていく。障害となる物体は、国会議事堂で発見された巧妙に暗号化された5つのシンボルから構成されていた。ラングトンはこのシンボルを過去につながる物体としてとらえていた。あるものは秘密の知恵からなる長く失われていた世界への案内役に導かれることになる。
ラングトンのメンター(個人的指導者)、ピーター・ソロモンは博愛主義者でフリーメーソンのトップメンバー。そのピーターが暴力で強引に誘拐される。ピーターを救出する唯一の方法は、この象徴的な招待を受け入れ、それがラングトンをどこへ導くことになろうと従うしかないとラングトンは思っていた。そうすることにより、フリーメーソンの秘密や隠された歴史、誰も見たことのない場所にラングトンは飛びこむことになる。また、こうして、このすべてにより、ラングトンは一つの思いもよらない真実にたどり着くことになる。
400年前、カトリックの総本山であるヴァチカンは神の存在を脅かす科学者たちを弾圧してきた。ガリレオを中心とした科学者たちは秘密結社「イルミナティ」としてひそかに活動しヴァチカンへの復讐を誓った。今、そのイルミナティが復活を遂げた。彼らは4人の枢機卿を拉致し、ローマ市内の4つの教会で順番に殺害すると予告。その恐ろしい計画を阻止する方法はただ一つ。ガリレオの著書に隠された暗号を解き、教会の場所を特定して犯人を捕まえること。果たして、ラングドンとヴィットリアは、イルミナティの正体をつかめるのか?
前作「ダ・ヴィンチ・コード」のスケールをはるかに上回る大作。ロン・ハワード監督。ロバート・ラングドン:トム・ハンクス、ヴィットリア・ヴェトラ:アイェレット・ゾラー、カメルレンゴ役:ユアン・マクレガー。
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ルーヴル美術館で殺された館長の周りに残された不可解な暗号。容疑者として現場につれてこられたラングドンは、館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出される。ファーシュ警部をはじめとするフランス司法警察に追跡されながら、暗号の謎を解き始めるふたり。そこには歴史を覆す驚愕の真実が…! 2006年ブームにもなった大ヒット・ヒストリカル謎解きアドベンチャー。
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ロスト・シンボルの感想
ダヴィンチコードの出来が良すぎて、それを超える期待が大きかっただけに読者の反応はもう一歩か?インターネットの公式サイトに簡単なリーディングガイドもあり、これを見ながらさらに理解を進めてもらおうという試みは、面白い。スミソニアン博物館員カテリーヌ・ソロモン博士やCIA職員のサト・井上も登場して、ラングトンをどう絡むかも楽しみの一つ。ダン・ブラウンの他の作品と同じように、センテンスは短く、133章に分けられているので英語の勉強として読み進めるには格好の教材。期を同じくして、ワイヤレス電子ブックリーダー”キンドル”も日本向けの出荷が開始された。せっかくだから、この最新兵器を用いて、これで電子版"The Lost Symbol"をダウンロードして読むのも、おすすめ。理由は、ダン・ブラウン作品に多いおしゃれな形容詞対策に、同梱の英英辞書を使って簡単に意味が理解できるので、話を理解しやすい。(追記:残念ながら、The Lost Symbolキンドル版のアジアへの配信はストップした模様)(P)