LAコンフィデンシャルのあらすじ
悪の坩堝のような50年代のロサンジェルス市警に生きる三人の警官―幼時のトラウマから女に対する暴力を異常に憎むバド・ホワイト、辣腕警視だった父をもち、屈折した上昇志向の権化エド・エクスリー、麻薬課勤務をいいことに芸能界や三流ジャーナリズムに食指を伸ばすジャック・ヴィンセンズ。そこへこの三人の警官の人生を大きく左右する三つの大事件が…。
事件その1、“血塗られたクリスマス”。署内のパーティで酔った刑事たちが勾留中の容疑者に集団暴行!
事件その2、コーヒー・ショップ“ナイト・アウル”で虐殺事件発生
!
事件その3、複数の余罪を暗示する、あまりにもどぎつい変態ポルノ写真の犯濫!
事件1、2で明暗をわけた三人は、それぞれのやり方で悪の中枢へと近づいてゆく。
縄張り争いが激化する'50年代のロサンゼルス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だったバド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美女リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員だった。同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。事件は解決したかに見えたが、彼ら3人は底なしの陰謀に巻き込まれていく。
原作は「ブラック・ダリア」でも知られる鬼才ジェイムズ・エルロイの同名小説。1950年代のロサンゼルスを舞台に、その退廃と虚栄を「ゆりかごを揺らす手」のカーティス・ハンソンがみごとに脚色、映像化。主演のラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーら豪華キャストが演技で火花を散らす。謎の高級娼婦リン役のキム・ベイシンガーが、妖艶な演技でアカデミー助演女優賞に輝いた。又、脚本もアカデミー脚色賞を受賞、その他にも数々の映画賞を受賞した映画史に残る最高傑作。
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1947年1月15日、ロス市内の空地で若い女性の惨殺死体が発見された。スターの座に憧れて都会に引き寄せられた女性を待つ、ひとつの回答だった。漆黒の髪にいつも黒ずくめのドレス、だれもが知っていて、だれも知らない女。いつしか事件は〈ブラック・ダリア事件〉と呼ばれるようになった―。“ロス暗黒史”4部作の、その1。
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LAコンフィデンシャルの感想
ロサンジェルスの退廃的ムードをハードボイルドに描いた傑作。映画は、バド(ラッセル・クロウ)が男っぽさ満開。ジャック(ケビン・スペーシー)が粋な遊び人ムードをうまく出している。(P)