ナイロビの蜂

The Constant Gardener
by
John Le Carre

社会派・サスペンス
 第三世界に対する医薬品供与の恐るべき実態、官僚と多国籍企業の癒着、それを告発するNGO。いったい世界はどうなっているのか。冒険小説の巨匠ル・カレの到達点ともいうべき最高傑作巨編!

ナイロビの蜂
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ナイロビの蜂
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ナイロビの蜂 
by ジョン・ル・カレ

外交官のジャスティンは、妻テッサと駐在先のナイロビで暮らしていたが、ある日突然テッサが殺人事件で死亡したとの知らせが届く。疑念に駆られて真相を究明しようとするジャスティンは、やがて世界的な陰謀と対峙(たいじ)することになってしまう…。
邦訳は小学館文庫で。

ナイロビの蜂
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ナイロビの蜂
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ナイロビの蜂のあらすじ

ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤める外交官ジャスティンは、庭いじりをこよなく愛する中年男だ。礼儀正しく誠実な人柄で知られている。そんな彼のもとに、突然、最愛の妻テッサが、咽喉を掻き切られて全裸で発見されたという凶報が飛びこんだ。人類学者リチャード・リーキーの発掘現場に向かう車中で、何者かに襲われたのだ。静かな怒りとともにジャスティンは、真相解明に立ちあがる。
美しい若妻テッサは、死の直前まで、熱心に救援活動をしていた。ジャスティンは生前の行動を克明に追うことから事件の全貌を解明しようと決意する。それはテッサの問題に、彼自身が向き合うことだった。

映画「ナイロビの蜂(2005)」

映画「ナイロビの蜂(2005)」

妻の突然の死…。その裏には多国籍企業による、巨大な陰謀が隠されていた! レイチェル・ワイズがアカデミー最優秀助演女優賞を受賞した他、世界各国で絶賛されたサスペンス・アクションの傑作! 情熱的な妻テッサと外交官の夫ジャスティンは、夫の駐在先のナイロビで暮らしていた。しかしある日突然、ジャスティンの元にテッサの死の知らせが届く。警察は単なる殺人事件と処理するが、疑念に駆られたジャスティンは妻の死の真相を調べ始める。そしてアフリカで横行する薬物の人体実験、官僚と大手製薬会社の癒着を知る。テッサの思いを引継ぐジャスティン。やがて彼がたどり着いたのは多国籍企業による世界的陰謀だった! 妻への愛と自らの信念を守るため、ジャスティンの命を賭けた孤独な戦いが始まった!
「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督の傑作。レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ出演。
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恐怖の存在 マイケル・クライトン

恐怖の存在気象災害を引き起こす環境テロリストの陰謀。科学を悪用した危険な策謀を企てる目的は何か? 平均海抜1メートルの島嶼(とうしょ)国家ヴァヌーツは、水位の上昇によって居住地が失われることを恐れ、地球温暖化の元凶として、最大の二酸化炭素排出国アメリカを提訴すると発表した。これを受け、環境保護団体NERFは提訴の支援を表明する。それから数カ月後、世界各地で怪しげな男たちが暗躍し始めた。さらに、訴訟の費用を全額負担する富豪モートンが突然失踪し、顧問弁護士エヴァンズの周囲で不審な事件が続発するが……

ジョン・ル・カレ の紹介

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ナイロビの蜂の感想

詩的な映像とKothbiroの哀愁に満ちたメロディーに彩られたこの映画、一度観ると何度も見直したくなります。上質なミステリーです。レイチェル・ワイズのオスカー助演女優賞の演技も魅力的です。(P)