その名にちなんで

The Namesake
by
Jhunpa Lahiri

ヒューマンドラマ・インド
『停電の夜に』でピュリツァー賞などの文学賞を総なめにした気鋭のインド系米人作家ジュンパ・ラヒリが、自らの居場所を模索する若者の姿を描いた待望の初長編。話題の映画『その名にちなんで』原作。

その名にちなんで The Namesake
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その名にちなんで 
by ジュンパ・ラヒリ

ゴーゴリ ― 列車事故から奇跡的に父の命を救った本の著者にちなみ、彼はこう名付けられた。しかし、成長するに従って大きくなる自分の名前への違和感、両親の故郷インドとその文化に対する葛藤、愛しながらも広がってゆく家族との距離。、待望の文庫化。邦訳は新潮社で。

その名にちなんで (新潮文庫)
↑ 文庫
 /  その名にちなんで(新潮クレスト・ブックス)
↑ 単行本
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その名にちなんでのあらすじ

若き日の父が、辛くも死を免れたとき手にしていた本にちなんで、「ゴーゴリ」と名づけられた少年。言葉にしがたい思いがこめられたその名を、やがて彼は恥じるようになる。生家を離れ、名門大学に進学したのを機に、ついに改名。新しい名を得た彼は、いくつもの恋愛を重ねながら、自分の居場所を見出してゆく。だが晴れて自由を満喫しながらも、ふいに痛みと哀しみが胸を刺す。そして訪れる、突然の転機…。名手ラヒリが精緻に描く人生の機微。深く軽やかな傑作長篇。

映画「その名にちなんで(2006)」

映画「その名にちなんで(2006)」

1974年、インド・コルカタ(カルカッタ)の学生アショケは、列車での旅の途中、親しくなった老人から“海外に出て経験を積め”とアドバイスされる。その直後、列車は転覆、アショケは手にしていたゴーゴリの『外套』が目印となり、奇跡的に救出される。3年後、アメリカの大学で工学を学んでいたアショケは、見合いのためコルコタに戻りアシマと結婚すると、彼女を連れてニューヨークで新婚生活をスタートさせる。慣れないアメリカでの生活に戸惑うアシマだったが、やがて夫婦の間に元気な男の子が生まれる。ちょっとした行き違いもあって、その子の名前はゴーゴリに決まる。しかし、ゴーゴリは成長するに従って自分の名前を嫌がるようになり、大学生になるとニキルと改名してしまう。
『モンスーン・ウェディング』のミーラー・ナーイル監督がピューリツァー賞受賞作家のベストセラー小説を映画化。新天地アメリカに渡ったインド人夫婦の愛、そして反発し合いながらもちぎれることのない親子の絆を描く。
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映画「君のためなら千回でも(2008)」

映画「君のためなら千回でも(2008)」まだ平和だった1970年代アフガニスタン。少年時代のアミールとハッサンは兄弟のように育ち強い絆で結ばれていた。
だがある衝撃的な事件が起き、アミールはハッサンを裏切ってしまう。 時を同じくしてソ連軍がアフガン侵攻を決行、2人は歴史の流れに引き裂かれ再び会うこともなかった…。
20年の歳月が流れたが、アメリカで平穏に暮らすアミールの心には決して抜けない棘のように後悔の念が残っていた。アミールは意を決し、今やタリバン政権下となった戦禍の故郷へ危険な旅に出る。過去の過ちを正すことに遅すぎるということはないのだから…。

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ジュンパ・ラヒリの紹介

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その名にちなんでの感想